飛行機の耐用飛行時間ってどんくらいなんだろう

日本の旧政府専用機ボーイング747、30億円で中古市場に
https://www.cnn.co.jp/business/35141329.html

製造年は古いが利用回数は少なく、総飛行時間は1万6332時間。同企業は売却物件の説明として「飛行時間は747−400型機としては世界で最少の1機」とし、恐らく最高の整備状態にあるとも指摘した。


cnn.co.jp

ちなみに製造年は1991年だそうです。
ということは経過年数28年、総飛行時間は上記の通り1万6332時間…
っていう感じなんですが、
そもそも設計上の耐用年数、飛行時間に対して上記はどうなの?
ってところを調べてみました。

航空実用事典 … 機体全般
http://www.jal.com/ja/jiten/dict/p077.html

民間輸送機は主要構造に大修理や改造を加えない寿命(service life)を,20年として設計されている。747LR(長距離型)を例にとると,総飛行時間が6万時間,離着陸回数(サイクルと呼ぶ)が20,000回となる。

www.jal.com

JALによると、747(LRだけど)の設計上の総飛行時間は6万時間らしい。
となると、上記の政府専用機は確かに飛行時間的にはまだまだ余裕がある。
…ただ、確かに改造等がなければ20年、という設計ではあるので
(何も政府専用機に改造が為されていないのであれば)
経年劣化対策に何かしら改造をして運用する…って感じなのかな?

747が就航して約20年後の1990年6月現在で,世界のジャンボ・フリートをながめてみると,設計寿命目標が6万時間/2万サイクルであるのに対し,高稼働機は8.2万時間/2.7万サイクルとなっている。

www.jal.com

余談だけど、1990年時点で高稼働機は8.2万時間とか飛んでるし、
たいてい20年経っても大改修して使うらしいので
この政府専用機もどっかに売られて使われるのかな…と